久々にPCの自作欲が増し増しです。
というのも、私はフリーランスで開発案件の仕事をしているのですが、今の常駐先でのお仕事がもう少し先でCloseになりそう。
次の案件も決まりそうなのですが、今回はMacを使った開発なのでマシンをご用意いただけたのですが、WindowsPCの場合は原則持ち込みらしい。
次の案件でもMacを使うなら話は別ですが、Windowsを使うとなるとThinkPad X220くらいしか手持ちがない。
しかも、このマシンはバッテリー部分のツメが折れているので、本格的な開発用では使いたくないのよね。
そんなときに知ったASRock DeskMini A300で常駐先で使用するPCを一台組みたいなと思い、筆を執った次第です。
【DeskMini A300の概要】
今回の構築での目玉になるDeskMini A300(以下、A300)について、軽く紹介します。
A300はASRockが販売するAMD製CPU用のベアボーンキットになります。
ケース、マザーボード、電源、CPUクーラーがセットになっているというもの。
一番の特徴は、そのサイズ。
なんとATX電源とほぼ同じというコンパクト設計です。
拡張モジュールを取り付ければWiFiにも対応しますし、CPUはRyzen5 3400Gまで搭載できます。メモリは最大64GBまでOK。
ストレージはM,2規格のSSD(※NVNeのみ対応)が2基搭載でき、2.5インチのSSD or HDDも2基搭載することができます。
【パーツ設計】
今回は使用するのがベアボーンということで、それにあったパーツをチョイスする形になります。
なお、私は自称:PCマイト(MHマイトならぬ)なので、今回は新10ヵ年構想の一環で長く愛用できるマシンに仕上げたいと思います。
(10年は使用し続けられるマシンを作りたいという意気込みです)
[CPU]
初のAMD製CPU、今回は現時点で搭載できる最上位のRyzen5 3400Gを採用しました。
Intel製でいうところのi5クラスの上位CPUなので、セミハイエンドといったところですね。(4コア8スレッド、3.7〜4.2GHzで動作し、Radeon™ Vega11 Graphicsを搭載)
9年前の10ヵ年構想時にはi5を搭載して、後にパワー不足を経験してi7に換装した経験があるため、搭載できる最上位のものを無条件で採用しました。
Ryzenはここ2年ほどでかなり評判の良いCPU(APU)なので、試してみるのが楽しみです!
CPUクーラーについては、Ryzenに付属するクーラーを改造して取り付ける予定でしたが、予算が余ったのでA300対応で一番冷えると評判のCPUクーラーを採用しました。初めて使うメーカーなので期待しています!
[メモリ]
こちらはCrucialのCT32G4SFD8266を2枚搭載し、32 * 2 = 64GBの構成にしました。
ぶっちゃけ、システム開発用途であれば、16GBもあれば十分です(笑
一言でいうと、ロマンで最大積載量の64GBを採用。
公式サイトのサポートメモリのページではCrucialのこちらの製品しか1枚32GBのメモリは記載されていなかったため、採用しています。
また、RyzenはAPUの名の通り、GPU機能を内蔵しています。
同機能は主メモリ(メモリ)を使用して動作するため、動作クロックの高いメモリを採用した側面もあります。
私の場合は、64GBのうち、4GB程度をGPUに設定し、20GB程度をRAMDisk化して仮想PCを動作させたり、開発でよく起動するソフトを置くことで、作業効率を上げる予定です。
RAMDiskの場合、PC起動時と終了時にストレージの読み書きが発生してしまうため、SSDの消費が気になります。
そこでUSB3.0規格の小型USBメモリを背面に取り付けて、RAMDisk専用ストレージとして運用する予定です。
[ストレージ]
A300では前述の通りで、M.2(NVNe接続のみ)規格のスロットが2本、2.5インチのSSD/HDDが2本搭載できる仕様になっています。
M.2は発熱が問題と言われていますが、初めて使うので、今回はM.2規格のSSDを2本搭載することにしました。
当初は、WDのRedシリーズ1TBを2本搭載しようと思っていたのですが、こちらはM.2でもSATA接続になるため、A300では搭載できないことが分かりました。(ツクモの店員さんに相談して発覚。勉強になりました。)
このシリーズを搭載しようと思ったのはNASやサーバーでの使用を想定した高耐久品を使用したシリーズであることと、5年保証が製品に標準でついているためです。
で、お店で代替品を店員さんと検討した結果、
- 起動ストレージはWDのBlack(500GB)を採用する
- データストレージはSanDiskのExtreme Pro M.2-2280を採用する
で落ち着きました。
実は、パーツはすでに確保していて、一部取り寄せ(メモリ1枚)が届き次第決済という感じです。
WDのBlackも5年保証が付いていますし、高耐久品が採用されています。
起動ストレージということもあり、容量は500GBに削減しています。
なお、WDのBlackは表面のM.2スロットでは認識されない例が報告されているので、こちらは裏面に搭載予定。
SanDiskのExtreme Proも5年保証が標準で付いています。
こちらについては、たまたま1台だけ在庫が残っていたということで、採用しました。
SanDiskのSSDはSATA接続のものを現メインPCでも採用していますが、非常に良い性能を出してくれているので、即決でした。
価格も絶版のラスト1台だったということもあり、Amazon価格の-1万円でGETすることができました。
追加設計でRAID1による重要データの保存ストレージも用意することにしました。
仕事柄、ソースコードや契約書類なども保存するため、500GB * 2によるRAID1ストレージも用意します。
普段はOffice365 Soloで利用できるOneDrive(1TB)にバックアップを取っていますが、これを強化する感じですね。(RAID1ストレージに1次保存 → 定期バックアップでOneDriveに2次保存)
こちらはWD Red 500GBを2本買う予定。
店員さんと相談して、RAID1運用ならBlueでも変わらないというならBlueにするかもです。
[Wi-Fi]
こちらはA300の内蔵用オプションを採用しました。(ツクモでセールをやっていて無料で付属してくれていました!)
2.4 GHz, 5 GHz Wi-Fi (802.11ac/a/g/n) + Bluetooth 4.2 対応ということですので、速度は出てくれそうです。
Bluetoothも対応しているということですが、以前のPCのように2.4GHz帯で干渉しないか心配ではあります。。。
[USB2.0拡張]
こちらもオプションの製品になります。
側面にUSB2.0ポートを2つ増設するアイテムです。
私の場合、ロジクールのトラックボールを愛用しているので、レシーバーでポートは1つ使っちゃうんですよね。
前面のポートは消費したくないため、増設して側面にアダプタを付ける予定です。
ただでさえ狭い筐体なので、いかにうまく収容するか工夫が必要そうです。
[その他]
M.2のSSDですが、検討した結果、ヒートシンクを取り付けることにしました。
基本設計後にネットで情報収集してみたところ10℃近く差が出るそうです。
表は余裕があるので大型のものを、裏はスペース的に余裕がないので薄型のヒートシンクを採用しました。
あと、私がPCを構築するときは可能な限り手回しネジを採用することにしているので、ケース背部のケースネジは手回しネジに交換することにしました。
最後はファンフィルターです。
ケース側面から吸気→CPU冷却のフローなのでケース側面にフィルターを取り付けます。(マグネット式での外付け)
サイズ的に丁度良いというパーツがありましたので、そちらを採用しました。
【編集後記】
正直、自作PCは設計の段階と実装の段階の楽しみがありますよね。(ソフトウェア開発も同じです)
今回は、できるだけ高品質な部品を選りすぐって長期間の利用を想定した構成にしてみました。
保証もストレージは標準で5年保証付き、A300にツクモの5年保証を付けたので、5年間は故障しても保険がある体制です。
OSを除いて14万円弱でパーツを揃えることができました。
パーツを選りすぐった割には安く組めたかなと思います。(SanDiskのSSDが市場価格より1万円安かったのが大きい)
パーツは次の金曜日ないし土曜日にはツクモ札幌店に全て揃う予定なので、実装するのが非常に楽しみです!
実装編とソフトウェア設定+ベンチマーク(不慣れな)の2本の記事も後日公開しますので、良ければまたお立ち寄りください。
はじめまして。パソたん (https://pasotan.com/) を運営しているピーたんと申します。
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【CPU】Core i9 9900KS Special Edition BOX | ¥64,780
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【メモリ】F4-3600C16D-32GTZNC | ¥21,980
https://pasotan.com/s/WKQxOz
【CPUクーラー】MasterLiquid ML360R RGB MLX-D36M-A20PC-R1 | ¥16,960
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【マサーボード】TUF Z390-PLUS GAMING | ¥16,095
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【ビデオカード】GeForce RTX 2080 Ti VENTUS 11G OC | ¥194,069
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【SSD】WD Black SN750 NVMe WDS100T3XHC | ¥22,800
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【ケース】Versa H26 | ¥5,038
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【電源】RM750 CP-9020195-JP | ¥15,390
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【合計】¥ 357,112
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また、ブログにウィジェットを直接貼り付けるとこも可能です。ウィジェットの種類は「ビルドスコアウィジェット」、「パーツ価格比較ウィジェット」、「カテゴリー検索ウィジェット」などと様々な形でご利用いただけます。他にもちょっと廃止するか残すか検討中の秘密の機能の詳細も下記をご確認下さい。
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今後は、リンクからのクリック数やAmazon収益などを紐づけた分析ツールの開発も検討しています。
購読リスト ⇒ https://pasotan.com/tools/builder/widgets/subscribe に登録しておいて貰えたら、完成後、メールが飛びます。
もし、『ゲーミング自作PC構成見積もりビルダー』使って頂けて、フィードバックや改善点あれば教えて貰えたら、本当に嬉しいです。
突然のご連絡失礼致しました。これからもBlog、読んでます。
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パソたん運営事務局 ( editor@pasotan.com )
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