機動戦士ガンダム サンダーボルトという作品をご存知でしょうか?
タイトルにもあるように様々な派生作品が出続けているガンダム作品の1つです。
中でも派生作品の多いファーストガンダムと呼ばれる一番最初のガンダム作品の時代をベースに描いた作品になっています。
メカニックや情景の描かれ方が精密に描かれている作品です。
メカ好きの方、ガンダム作品が好きな方には読んでもらいたい、観てもらいたい作品です。
最初に書いた通り、この作品は一年戦争と呼ばれるファーストガンダムの世界が舞台になっています。
初代ガンダムではアムロ・レイという一人の少年と仲間たちの成長と戦争を描いた作品だと思っていますが、この作品は二つの勢力の一パイロットの視点をそれぞれ描いている作品です。
この作品の見どころは2つ。
精密に描かれたメカニックと設定ですね。
一年戦争時代のMS(モビルスーツ)の設定を見直し、重さ(重厚さ)と宇宙戦らしい速さ(俊敏さ)を描いています。
「当時の技術ではまだ実現できないんじゃね?」という箇所もありますが、描写がとにかく精密です。
他のガンダム作品以上に描写が精密なんです。
設定に関しては、あまり描かれたことのない舞台が採用されていたり、第2部では新たに「宗教」の世界が取り入れられているのが新しいです。
とくに宗教に関しては、第3勢力を形成するに至る力を持っており、現在のISなどのテロ集団のことを考えさせられます。
原作の漫画は、この記事を書いている段階では8巻まで出ています。
一年戦争での舞台を第1部と呼ぶなら、戦後を舞台にした第2部が舞台になっています。
第1部は宇宙での戦いが舞台になっていて、反攻を開始した連邦と死守するジオンのある戦いがメインストーリーです。
終盤のア・バオア・クーでの戦いの描写は???って感じがあるんですけど、その前の攻防の描き方はとても良く、本作品に入り込める展開になっています。
ここの描写はアニメ化もされていて、DVDやBlu-rayも発売されているのでアニメ作品が好きな方はこちらから入ってもいいと思います。
ちょっとネタバレになってしまうのですが、ジオン側が連邦側以上に技術が進んでいたこと。
その典型として量産機のカスタム機が最新鋭機であるガンダムを超えるポテンシャルを持っていることを描いているところが第1部の魅力です。
漫画だとキャラクターの描き方に癖があり、いい意味で少し古臭いタッチなので慣れない人には馴染めないかもしれません。
アニメだと最近のキャラクターの描き方になっていて、メカや設定の良いところをそのままアニメ化しているので楽しめると思います。
あと音楽ね。漫画だと文章だったので伝わりにくかったジャズとポップスが耳で感じられるので映像作品ならではの良さもあります。
第2部は、先にも書きましたが戦後の話。
ちょっとだけ触れたジオンが持っていた先端技術をめぐる戦いがメインストーリーです。
ここでは宗教の話が入ってきて、腐敗していく連邦、残された手駒で起死回生を狙うジオンの姿が第1部以上に濃密に描かれています。
舞台は宇宙から地上へ。陸戦用や水中用のMSが第1部以上の精細なディティールで描かれています。
完全オリジナルのMSや解釈を広げたMSのバリエーションが毎巻出てくるのが楽しみでなりません。
あと、MSVを知らないとまず知らないであろうザニーという機体が出てきたのは嬉しかったです!
宗教という新たな勢力を加えた三つ巴の状態になった世界がどのように変化していくのかが新刊を読むたびに待ち遠しくてたまりません。
原作の漫画を読んだ方は同じ感想に至ると思いますよ。
第2部は第1部ほどの華麗さはなく、泥臭さが前面に出ているのでアニメ化は難しいかと私は思います。
ですので、アニメを観て続きが知りたくなった方、この作品の続きが読み続けたい方は漫画を買って楽しむのが良いと思います。
漫画版の公式サイトでは、第1話が無料で読めます。
興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか?
どこまで情報を書いたらいいのか分からず、文章が中途半端になってしまった感がありますが、最後に一言。
ガンダム作品が好きな人は、ぜひ読んで観てください!
以上!
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