Amazonプライムで、映画ローレライを鑑賞しました。
砲を搭載した潜水艦が登場するということだったので、面白そうと思い鑑賞しました。
最終的な感想ですが、前半部分を飲み込められれば楽しめる作品という感じです。
(史実重視ではなく、完全なSF作品として理解できれば楽しめます)
再度の原爆投下を阻止せよ!
舞台は広島に原爆が投下された直後の日本、そこである秘匿潜水艦を活用した作戦が遂行されようとしていた。
作戦の目的は再度の原爆投下阻止。
広島で壊滅的な被害を被った日本は再度の原爆投下は何としても阻止する必要があった。
その作戦を託された潜水艦の名は、伊507。
ドイツから回航された潜水艦であり、砲が搭載されている。
また、搭載されている秘匿兵器「ローレライ」には、これまでの戦いを一変させるほどの性能が秘められていた。
果たして伊507は再度の原爆投下を阻止し、日本を救うことができるのか?
中盤までを納得してみられるか?
正直、序盤から中盤までの展開は納得できるものではありませんでした。
というのも、もっと男臭い戦闘中心の話だと思っていたところに秘匿兵器の正体が少女であり、しかもドイツにて人体実験を行った結果だというのです。
ドイツから得た潜水艦で、ドイツの人体実験での兵器。
もっとこう、日本の兵器、技術で戦う様子で歴史に沿って描かれているという先入観が邪魔しました。
これから見る方に言っておきます。これは完全SF作品です。
最初からそれを理解したうえで鑑賞すれば楽しめます。
軍部での反乱
劇中にて軍部の叛乱が描かれています。
個人的には彼らが言っていることは間違っていないと思いました。
当時の軍部は石頭で柔軟な思考ができていなかったのは歴史が語っています。
ですが、彼らの主張どおりにそのまま事が進んだ日本はどうなっているのか考えると未来はないと私は思いましたね。
果たしてどんな未来(現在)の日本の姿になっているか想像してみてください。
少なくとも今のような主権は存在せず、一属国としての惨めな姿しか私には想像できませんでした。
全てはお国(未来)のために
中盤以降、伊507の乗組員たちは「お国(未来)」のために再度の原爆投下阻止のために改めて挑みます。
ここでいうお国のためというのは、今の国ではなく、未来の子供たちのためという決意が響きますね。
軍上層部、叛乱グループ、伊507の乗組員の対比をそれぞれ見ていくのが面白かったですし、考えさせられました。
また、回天という人間魚雷用搭乗員が乗組員の中にいるのですが、彼らの心情の変化にも注目してみてください。
あの戦争中の若者の「死」というものがどういう価値観だったのかが描かれています。
物語の流れは良かったのですが、設定(特にローレライという兵器)が残念でした。
最終的には飲み込んで作品を楽しむことはできたのですが、ちょっと無理があった感は否めないですね。
あと、ローレライが起動中の描写もイマイチ。
あれだけ鮮明な3Dの描写はさすがに無理。もっとぼやかしたりノイズを入れたりすべきだと思いますね。
いかにも作ってる感が出ていたのが残念でした。
鑑賞後にWikipediaで作品の設定について調べたのですが、伊507のベースになった潜水艦は実在するのですね!
しかもその潜水艦も砲を搭載しているとのこと!
これは知らなかったのでかなり驚きました。
ちなみにベースになった潜水艦は、スクルフ(フランス海軍)という潜水艦だそうです。
こういうのは調べるとなかなか面白いですよね。
Amazonレビューで多かった意見で、「原作をぜひ読んでほしい」という記載が多かったです。
個人的にも福井晴敏さん作の原作を読んでみたいなと思いました。
たぶん、映画→原作の流れの方が楽しめるんじゃないかと思います。(ほかの方々のレビューを参考)
まずはぜひ、映画ローレライを鑑賞してみてください。
今ならAmazonプライム会員は無料で視聴できますよ!
リンク:Amazon.co.jp: ローレライ | Prime Video
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