現在4期目が放送されているフルメタル・パニック!ですが、PS4のゲームで「フルメタル・パニック! 戦うフー・デアーズウィンズ」というタイトルが発売中です。
予約して購入したのですが、手付かずで積みゲーになってしまっていたので遊んでみました。
まだ放送中のタイトルなので細かいことは書きませんが、戦争や紛争の中で成長したため、平和な世界での生活になれない主人公と、ある事情から主人公に”付きまとわれる”ヒロインを中心にした話です。
その中でAS(アームスレイブ)という二足歩行型ロボットが登場し、白いAS「アーバレスト」を愛機として主人公が戦場を駆ります。
本ゲームでは、放送中の第4期アニメのストーリーを軸に描かれています。
なので、アニメでラストを知りたい人には向かない作品になっています。
ただ、作品に登場する”ナミ”という女性が生存するルートを遊ぶことができるのはポイントが高いです。(既放送なので書きました)
そちらのルートは2週目以降に遊べるのですが、あちこち本流と異なる描かれ方がしており、こっちのENDが良かったなぁと思わされました。
【ゲームシステムについて】
本作は間違いなくキャラゲーですが、大別すると戦略シミュレーションになると思います。
ミスリルという組織の一部隊を率いて戦闘を攻略していく感じですね。
スパロボシリーズを販売するバンダイナムコから発売している作品だからか、SEの一部やキャラクターグラフィックの一部にスパロボVで確認できたものが使用されていました。
といってもベースとなるゲームシステムは違います。
味方→敵→味方の順で回ってくるターン形式ではなく、敵味方問わず、ユニットの行動能力(素早さ的な感じ)の高い順(余力のある順)にユニットごとの行動を指示していくシステムとなっています。
ユニットの移動もマスという考え方ではなく、半径Xの円内を自由に移動できるというものになっています。
障害物や高さという考え方もあり、移動制限や射撃制限も存在します。
この辺はスパロボプレイヤーである私には新鮮なシステムでした。
また、HPが胴体(本体)以外に頭部、腕部、脚部が存在し、胴体は破壊されるとユニット撃破扱い、頭部はHP低下とともに命中・回避低下、腕部はHP低下とともに火力低下、脚部は破壊されると移動力が著しく低下するとともに段差を超えられなくなります。
このシステムはスパロボにも導入してほしい仕組みでしたね。
【武器について】
武器にも種類があります。
大別すると格闘と射撃ですが、射撃には連射・散弾・単発・ミサイルという具合に種類が分かれています。
連射は各部位にランダムにダメージ(指定した部位を中心に)、散弾とミサイルは全部位に均一ダメージ、単発は指定した部位に大ダメージ(狙いを外して別の部位に着弾する場合もあり)という感じです。
格闘に関しては射程は一番短いですが、たぶん100%狙った部位にダメージを与えられます。
【スキルについて】
スパロボでいうところの特殊能力と精神コマンドに相当します。
精神ポイントを消費してスキルを発動しますが、HPを回復させたり火力や命中率を上昇させたりするものがあります。
これらはブリーフィング画面でキャラクターにポイントを付与することで取得・成長させることが可能です。
ポイントは敵を撃破するごとに獲得できるため、可能な限り敵を倒すと良いと思います。
オススメは順に、「精密攻撃(クルツ)」「部位攻撃」「支援要請」「アル」「連携」「アサルト」あたりですね。
他にも色々と種類があるので、自分のスタイルに合ったスキルを取得してみてください。
【ゲームの感想とアドバイス】
※ネタバレを含むので、ここからは構わない方のみどうぞ。
まずトロコンしての感想ですが、評価が低い割には面白いゲームでした。
はっきり言ってキャラゲー(ファンゲー)なので作品が好きな人にしか向かないことと、1周目は終盤の難易度が高いので戦略シミュレーションが好きな人じゃないと楽しめません。(私は十分に楽しめました)
中には3Dグラフィックスのことを叩いている人もいますが、Unityで作ったゲームでもあるのでグラフィックはこのレベルで当然だし、むしろ十分な品質だと思いますよ。テクスチャとかも細かく描かれていたし。(逆に批判するなら作ってみてもらいたいレベル)
残念だった点を記述すると、
- シナリオが短すぎる(1期から4期まで遊ばせてほしかった)
- 2週目以降のゲーム性が崩壊(資金やポイント引継ぎは良かったけど、レベル引継ぎはやり過ぎ)
- 扱えるユニットが少ない(MAXで4機のみ)
- ゲイツ様が登場しない、、、(ガウルンはちょっとだけ出るのに)
というような感じでしょうか。
特に1つ目と2つ目はプレイした人は間違いなく感じると思います。
3つ目については、作品の特性上仕方がないですが、普段スパロボをプレイしているとちょっとね。でも、ゲームシステムでカバーはできている印象は持ちました。
2週目以降はほとんど「テッサの支援ゲー」です。
支援攻撃のスキルLvを各キャラMAXにしてたらそれだけで敵の大半は潰せますよ。
また、Lvを引き継いでいるため、ユニットを改造していなくても回避や命中、行動力などが高い状態で遊べるので、バランスが著しく崩壊します。
じっくり遊びたい人はユニットの改造を控えたり、スキルの取得を控えて遊んだほうがよさそうです。
あと、シナリオコンプがトロフィーの取得条件にもなっているのですが、シナリオクリアのフラグがシステムデータではなくセーブデータに保存されているようです。
このため、フラグの直前にセーブしたデータを流用して複数シナリオをクリアしてもトロフィーは獲得できませんでした。
その後にクリアデータロード→END1クリア→ロード→END2・・・という感じで遊んでいくとトロフィーが獲得できました。
で、フラグ後の分岐も短すぎ。
フラグ立てたら直後にENDというものばかりで収集癖のある私には満足感が薄かったです。
画像はナミルートの一枚。
まとめると、ゲームシステムはとても良いと思うけど、原作の都合で色々制約が付いているゲームだなという印象です。
ぜひ、このゲームシステムを流用してオリジナル作品とかを出してもらいたいですね。
前述のとおり、原作好き、SRPG好きな人には楽しめる(3日でクリアできるけど)内容ですので、求めやすい価格で入手できそうであれば、遊んでみてもらいたいタイトルです。
トロフィーコレクターにもおすすめですよ!
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