今期のアニメで「銀河英雄伝説」を放送していますね。
個人的には旧作が非常に大好きで印象を崩したくないということと、PVを観た段階で観る気がしなくなったので、観ていなかったんです。
そんな時、ある人から観た方が良いと言われ、鑑賞することにしました。
今回は現在視聴可能な5話までを鑑賞しての感想を書きます。
まず結論からですが、観る価値：大であります！
私の中では第二の銀河声優伝説になってほしいと思いましたね。
【主要キャラクターについて】
ヤン提督の声が鈴村さんということで、PVを観た感想では拒否反応を示していたのですが、実際に2話を観てみると考えが変わりました。
かなり頑張って富山さん版のヤン提督を引き継いで演じてらっしゃっていると感じましたね。
ヤン提督としては少し格好よく描かれているなと感じますが、たぶん時代がそうさせるのでしょう。
新訳ヤン提督として見ると思いのほか自分の中で楽しく観られています。
ラインハルトは宮野さんが演じていますね。
PVでも悪くはないと思いましたが、ちょっとクールすぎるかなぁ。
もう少し表面はクールなんだけど、激情型の側面を持つ部分を描いて（演じて）欲しいと思います。
たぶん、アムリッツァ星域会戦あたりからその部分が顕著に出てくると思うので、キャラクター描写の変化に期待したいですね。
キルヒアイスとユリアンはかなりいい感じで引き継がれた印象を持ちました。
たぶん、違和感を感じている人は少ないのではないでしょうか？
二人がどのように縁の下の力持ちとして活躍していくか楽しみです！
ちょっと残念だったキャラもいます。
メルカッツとトリューニヒトです。
私の中で、ヤン、メルカッツ、トリューニヒト、オーベルシュタインは代役ができる人はいないと思っていました。
で、旧作でトリューニヒトを演じていた石塚さんがメルカッツを演じているのですが、ちょっと違うなぁと感じています。
納谷さんが演じていたメルカッツはもっと冷静沈着な印象ですが、石塚さんが演じられると内に秘めた熱さ（声の重厚さ）が目立ってしまっている印象でした。
ですが、メルカッツ提督の描き方も石塚さんに合わせてなのか少し違うように感じたので、提督の今後の活躍に期待です。
トリューニヒトは同盟を腐らせる腐ったリンゴな国防委員長（のちに国家元首）なのですが、今の声は軽すぎませんかね？
旧作では前述の石塚さん（現メルカッツ役）が演じてらっしゃったのですが、二枚舌の役を好演されていました。
その印象が強すぎたのか、かなり軽いキャラになってしまったなと感じています。
【メカデザインについて】
帝国側の艦船は旧作のフォルムを残しつつ、スタイリッシュにリデザインされたなと思いました。
OPに登場するバルバロッサ、艦載機のワルキューレも含めて時代に合わせた格好いいデザインだと私は思います。
ですが、同盟側の艦船にはがっかりしました、、、
おそらく、帝国側は曲面を活かしつつ優雅な印象に、同盟側は角ばらせて武骨さ（生産性的な？）を出したいのだろうと思いますが、個人的には受け付けないデザインでしたね。
まず、被弾率の高いであろう前部装甲の裏に動力部（エンジン）が付いてるだけで無理でした。
事実、アスターテ会戦ではシールドを展開できない艦の全部が多数被弾する様子が描かれていますよ。
某戦略シミュレーションゲームにも今回のデザインのような艦船は出てきますが、デザイン優先で設定を考えていないのかなぁ？
他にも同盟側艦船については思うところはありますが、今回はここまでにします。
【ストーリーについて】
今のところ、アスターテ会戦については旧作を踏襲しつついいアレンジがなされて描かれているなと思いました。
アッテンボローではなく、ラオが出てきたところとかも良いと思いましたね。
あとは、旧作では立体的ではなく、平面的な描かれ方が多かった戦闘も少しですが3次元戦闘っぽく描かれていたのも嬉しかったです。
オートマトンが修理作業を行ったり、艦橋を格納して防御性能を上げる描写とかも良かったです。
でも、前知識についての話が色々ととばして描かれている気がするのは私だけでしょうか？
勢力図についても1話冒頭だけの紹介ですし、同盟と帝国の成り立ちもかなりすっ飛ばしている印象。
私に本作の視聴を進めてくれた人（銀河英雄伝説という作品に初めて触れた人）は「名前を覚えるので一苦労。設定まで覚えられない。」と漏らしていましたよ。
この辺は、公式のWebサイトがあるわけですから、設定などを紹介するページを用意（できれば専用のPVなど）したりすると初見の人でもついてこれて楽しめると感じています。
あと、ジェシカの描かれ方が変わっているのは残念かな。
放送枠全体の尺の都合だと思いますが、かなり圧縮されていますよね。。。
今後の彼女の描かれ方がどう変わっていくのか楽しみでもありますが、不安でもあります。
最後にBGM。
もう少し入れる箇所を厳選してほしいかなぁ。
セリフのやりとりだけで魅せてほしいという箇所が結構ありました。
5話まで観た感想としてはBGMが濃すぎてセリフのやりとりの魅力が薄れてしまっている気がしました。
監督の方がBGMを多用される方とネットでは散見されましたので、そういう演出なのだろうと割り切るしかなさそうですね。
色々不安（不満まではいかないけど）もありますが、「新訳」「Refine」という言葉を念頭に置いてみると非常に楽しめそうな作品だと感じました。
旧作を観ていた人はこの二言を念頭に観てみてはいかがでしょうか？
今作から視聴される方は、ぜひキャラクターや声優さんだけではなく、設定などのバックボーンについても知ってみてください。本作がスペースオペラと言われる重厚さが分かると思いますよ。
Amazonプライム会員であれば、最新話まで無料で視聴できます。
私も一気見で追いつきました！
Blu-rayなどの予約も始まっているようです。
私はもう少し見定めてから買うか検討しようと思います。
銀河（英雄伝説）の歴史が、また1ページ。
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