先日、CUPSで我が家のプリンタをネットワークプリンタ化したので、その記録です。
最近は無線LAN対応のプリンタなんかも出てきてPC周辺機器のネットワーク対応が進んでますよね。
でも私は手持ちの資産を活かしたいので、サーバにプリンタを繋いで、それを共有する方法を採用しました。
今回、ネットワークプリンタにしたのはMP-500というCanonの複合機です。
数年前に購入したプリンタで、もちろんUSB接続のプリンタです。
とりあえず、サーバにプリンタを接続。
二つの間がそこそこあるので、今回は↓を購入して繋ぎました。
ちなみに余談ですが、USBの伝送は最大距離が5mで、それ以上の距離がある場合はリピーターを噛まして出力を上げてやる必要があるそうです。
話を戻して、物理的な接続が完了したので、ここでサーバにプリンタのドライバをインストールです。(本当は接続前にやっておくべきかも・・・)
幸いMP-500はメーカーがLinux用のドライバを提供してくれているので、それを用いました。
ダウンロードは以下から行えます。
MP-500(Canon) http://cweb.canon.jp/cgi-bin/download/select-product-by-catg.cgi?i_cd_pr_catg=011
共通ドライバ、機器固有のドライバの順にインストールです。
もし、依存性の欠如によるエラーが出たらそれらもインストールです。CentOSだとyumで必要なものは全て揃えられました。
これで下準備は完了。ここからCUPSのインストールです。
1.CUPSのインストール
yumで取得が可能なので、yumでインストール。 今回インストールされたのはVer.1.3.7でした。
# yum -y install cups
2.秘密鍵と公開鍵の設定
1.3系ではWebでの設定ページがhttpsでのアクセスとなっているため、SSL通信を行う準備が必要です。
この設定については下記のページが分かりやすいと思うので、参考にしてみてください。
日本ベリサイン https://www.verisign.co.jp/ssl/help/csr/capache_new.html
3.CUPSの設定
/etc/cups/cupsd.conf を編集します。
# Only listen for connections from the local machine.
Listen localhost:631
↓変更(localhostに限定しない)
Listen:631
# Restrict access to the server…
<Location />
Order allow,deny
Allow localhost
↓追加(プリンタを利用するクライアントのネットワークを追加)
Allow 192.168.1.0/24
</Location>
# Restrict access to the admin pages…
<Location /admin>
Encryption Required
Order allow,deny
Allow localhost
↓追加(管理者ページにアクセスを許可するクライアントのネットワークを追加)
Allow 192.168.1.0/24
</Location>
# Restrict access to configuration files…
<Location /admin/conf>
AuthType Basic
Require user @SYSTEM
Order allow,deny
Allow localhost
↓追加(管理者ページ(設定ファイルへのアクセス許可)を利用できるクライアントのネットワークを追加)
Allow 192.168.1.0/24
</Location>
ファイルの末尾に以下を追加(2で作成したサーバの秘密鍵と公開鍵を作成したファイルを指定する)
ServerCertificate /etc/httpd/conf/server.crt
ServerKey /etc/httpd/conf/server.key
4.RAWモードON(Windowの印刷データをプリンタに送れるようにする)
/etc/cups/mime.convsを編集します。
#application/octet-stream application/vnd.cups-raw 0 –
↓コメント(#)を外します
application/octet-stream application/vnd.cups-raw 0 –
5.CUPSを再起動
service cups restart で再起動できます。
6.CUPSにプリンタを登録
https://[サーバ名]:631 にアクセスします。
管理タブからプリンタの検索を行い、登録を行います。
7.Windowsでのネットワークプリンタ設定
最後にWindowsでネットワークプリンタの設定を行います。
[WindowsXPの場合]
「コントロールパネル」 → 「プリンタとFAX」 を選択。
メニューから「ファイル」 → 「プリンタの追加」 を選択。
「ネットワーク プリンタ、またはほかのコンピュータに接続されているプリンタ」 を選択。
「インターネット上または自宅/会社のネットワーク上のプリンタに接続する」を選択し、以下を入力する。
http://[サーバのコンピュータ名(またはIP)]/printers/[cupsで登録したプリンタ名]/.printer
[Windowx7の場合]
「コントロールパネル」 → 「デバイスとプリンター」 を選択。
メニューから「プリンターの追加」 を選択。
「ネットワーク、ワイヤレスまたはBuluetoothプリンターを追加します」 を選択。
たぶん、プリンタの検索ではヒットしないので、「探しているプリンターはこの一覧にはありません」を選択。
「共有プリンターを名前で選択する」を選択し、以下を入力する。(プリンタに電源が入っている必要があります)
http://[サーバのコンピュータ名(またはIP)]/printers/[cupsで登録したプリンタ名]/.printer
以上でネットワークプリンタとして利用することが可能なはずなので、Wordなどでテスト印刷をしてみてください。
MP500は複合機なのでプリンタの他にスキャナの機能も搭載しています。
SANEというモジュールを利用してスキャナのネットワーク共有も行いましたので、次回は「MP-500(Canon)をネットワークスキャナにしてみた」を書きたいと思います。
Today is documentation weather, isn’t it?
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